そういえば

明日は卒業式だ。別に大学院に行くので何の感慨も無いイベントではあるけど,いちおう顔を出そうと思う。

4年間で身につけた知識・技術を考えると,もっと努力できたんだろうなあと思う。
好きなノルウェイの森のあるシーン。

永沢「でもね、俺は空を見上げて果物が落ちてくるのを待ってるわけじゃないぜ。俺は俺なりにずいぶん努力している。お前の10倍くらい努力している。」
僕 「そうでしょうね」
永沢「だからね、ときどき俺は世間を見回して本当にうんざりするんだ。どうしてこいつらは努力というものをしないんだろう、努力もせずに不平不満を言うんだろうってね」
僕「僕の目から見れば世の中の人々はずいぶんあくせくと身を粉のようにして働いているように見えるのですが」
永沢「あれは努力じゃなくてただの労働だ。努力というのはもっと主体的に目的的になされるもののことだ」
僕「たとえば就職が決まってみんながホッとしている時にスペイン語の勉強を始めるとかそういうことですね?」
永沢「そういうことだよ。俺は春までにスペイン語をマスターする。英語とドイツ語とフランス語はもう出来上がっているしイタリア語もだいたいはできる。こういうのって努力なしてできるか?」

自分の今やっていることは,努力なのか労働なのか,どっちなのだろう。